バセドウ病 (バセドウ病は英語圏ではグレーブス病 Graves' diseaseと呼ばれる)
バセドウ病の原因、症状、治療法、妊娠、出産、免疫について述べます
Q&A バセドウ病
Q1. .バセドウ病は漢方で治りますか?
Q2. .漢方薬は何ヶ月くらいで効果がわかりますか?
Q3.バセドウ病の生活養生を教えて欲しいのですが。
Q4. 甲状腺の病気をもっています。バセドウ病ですが、
海藻類は控えたほうがよいでしょうか?
Q5.バセドウ病眼症は治りますか?
Q6.バセドウ病ですが、メルカゾールの副作用が強く出たために
『手術しかない』と言われました。手術をしないで何とかなりますか?
Q7.バセドウ病です。漢方薬と病院のお薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
Q8.なぜ漢方の方が良くなる確率が高く、しかも早く良くなるのですか?
Q9.バセドウ病が悪くなる原因にはどんなことがありますか?
バセドウ病と妊娠、出産、遺伝についてのQ&A
バセドウ病は20〜40歳代の女性が最も多く、
妊娠・出産の時期と重なると、妊娠・出産、そして遺伝など
については最大の心配事になります。
そこでバセドウ病と妊娠について、抗甲状腺薬と妊娠について、
流産や早産について、子どもとバセドウ病の遺伝について、
Q&A方式で説明します。
Q1.バセドウ病は漢方で治りますかバセドウ病と診断されました。
妊娠を望んでいますが、大丈夫でしょうか?
Q2.バセドウ病と診断され、抗甲状腺薬治療を受けることになりました。
妊娠を望んでいますが、胎児の発育や、奇形の心配はありますか?
Q3.抗甲状腺薬を内服中です。副作用もなく、甲状腺機能は良い状態で安定しています。
そろそろ妊娠を考えていますが大丈夫でしょうか?
Q4.妊娠を望んでいますが、プロパジール、チウラジールが副作用で内服できず、
現在メルカゾールを内服しています。どうすればよいでしょう?
Q5.抗甲状腺薬を内服中に予定外に妊娠してしまいました。どうすればよいでしょうか?
バセドウ病は治ります。
『バセドウ病が治る』 と言うことは、FT3・FT4・TSHの安定だけではなく
自己抗体のTSHレセプター抗体(TRAb)が正常値になり、そこで安定することです。
TSHレセプター抗体(TRAb)(その他TSAbやTBIIなど)は
甲状腺の細胞にあるTSH受容体に対する抗体です。
バセドウ病では、このTRAbが甲状腺のTSHレセプターにくっついて、
甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまいます。
残念ながら西洋医学ではバセドウ病の自己抗体を正常化する手段はないのですが
漢方と免疫、そして生活養生をすればバセドウ病の自己抗体の正常化は可能です。
煎じ薬と免疫の錠剤を併用できっちり服用した場合、バセドウ病の
高い自己抗体の数値が約3か月〜6か月もあれば、
多くの人が約半分くらいに改善されています。
バセドウ病で自己抗体が正常値になった人はたくさんいます。
バセドウ病の症状の改善は早いですよ。
早い人は2〜3日、半数以上の人は1ヶ月で効果は見えています。
皆さん、『漢方の効き目って早いんだなぁ』って驚きはります。
メルカゾールなどで肝機能が悪くなったり、顆粒球が減少してしまう人は、
アイソトープで焼くか手術しかない!と言われますが、
そのような人でも漢方薬と免疫の錠剤によって、肝臓も一緒に良くなります。
バセドウ病、すなわち自己抗体の改善が血液検査で明確になります。
また、念のためにTgAbやTPOAbなどの自己抗体も
一度はチェックしておくのが良いと思います。
まずは基礎的なことから知識を深めて下さい。
甲状腺は,蝶が羽を広げたような形で,のどぼとけの下にあります。
大きさは、左右に広く縦4cm厚さ1cmで重さは15g、
正常の甲状腺は柔らかいので外からは触ってもわかりません。
甲状腺は 体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを2種類合成し
3個のヨードを含むT3(トリヨードサイロニン)と、
4個のヨード含むT4(サイロキシン)を血中に分泌します。
そして脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモン(TSH)により調整されます。
FT3・FT4・TSHは血液検査によってわかりますから
バセドウ病の進行または治療による改善をみるためにも大切です。
しかし、バセドウ病では自己抗体を見つめていくことはもっと大切です。
甲状腺ホルモンは発育や成長に欠かせないホルモンです。
全身(脳、心臓、消化器、筋肉、皮膚、など)の新陳代謝を活発にし、
精神神経や身体の活動の調整にも働きます。
バセドウ病では
甲状腺ホルモンが出すぎて、脈が速くなり、体温は上昇し、汗をよくかきます。
甲状腺機能亢進症の代表的な病気がバセドウ病です。
バセドウ病は、自己免疫疾患のひとつです。
免疫のくるいにより、自分の甲状線を異物と勘違いして、
甲状腺の表面にあるTSHレセプター
に対する自己抗体(TSHレセプター抗体、TRAb)をつくってしまいます。
このTRAb が甲状腺のTSHレセプターにくっついて甲状腺を刺激するために、
甲状腺ホルモンを過剰につくり続けるバセドウ病になるとされています。
この自己抗体も血液検査でわかります。
バセドウ病が完治するには、この自己抗体が正常値になることが必要です。
バセドウ病は大量に産生された甲状腺ホルモンが、
血液中に多く流れ全身の新陳代謝を活発にさせます。
新陳代謝が活発になり、常にジョギングしているような状態です。
バセドウ病の症状としては
全身の新陳代謝が活発になっている為に様々な症状が現れます。
全身症状--------暑がり、疲れやすい、だるい、体重減少または体重増加
体温------------37.5℃前後の 微熱
顔つき・首-------目つきがきつい、眼球突出(3割程度)、複視、甲状腺腫大
神経・精神症状---イライラ感、落ち着かない、集中力低下、不眠
循環器症状------動悸、頻脈、心房細動、心不全、むくみ、息切れ
消化器症状------食欲亢進または低下、口渇、軟便、排便回数増加
皮膚------------発汗、脱毛、かゆみ、皮膚が黒くなる
筋骨症状--------脱力感、筋力低下、骨粗鬆症、手足のふるえ
周期性四肢麻痺(男性のみ)
月経------------月経不順、無月経、不妊
血液値----------コレステロール低下、血糖上昇、血圧上昇、肝障害
バセドウ病があると妊娠、出産、授乳に対して
不安をもたれる女性が多いのですが、産科医に知らせておけば大丈夫です。
抗甲状腺剤が必要な場合には、抗甲状腺剤をのまないよりも、
のむ方が母子ともに安全です。安心しておのみ下さい。
病気の程度やライフスタイルによって選択は異なりますが
バセドウ病の治療は、甲状腺ホルモンをコントロールすることです。
抗甲状腺剤の内服、
MMI(メルカゾール)、PTU(チウラジールかプロパジール)の2種類
適応 ・年齢の制限はなく病気の軽い人 ・甲状腺腫が小さい人
長所 ・外来治療 ・治療効果が可逆性 ・妊娠、授乳が可能
短所 ・治療期間が長い(1年〜数年間) ・實解率が低い ・副作用
他の薬との飲み合わせは、 一緒に飲んではいけない薬はなく、
他の病気で治療を受けている時も服用を続けて何の問題もありません。
手術(甲状腺亜全摘術)、
アイソトープ治療(放射線ヨード内服)
の3つの治療法があります。
甲状腺やバセドウ病について、すこし調べるだけで
以上のことはすぐにわかるかと思います。
でも皆さんはここで、はてな?と思いませんか。
バセドウ病は自己免疫疾患である
でも治療は甲状腺ホルモンをコントロールすることである。
という点についてです。(コントロールするだけで完治する人もあるので、
それはそれでいいのはもちろんですが。)
免疫のくるいを正すことと、
免疫のくるいによってつくられすぎた自己抗体を処理することが大切です。
甲状腺ホルモンをコントロールすることも、もちろん大切ですが、
自己抗体をへらし、免疫のくるいを更正することはもっと重要です。
免疫力が正常であれば、自分自身とウイルスなどの外敵とを区別して、
(決して自分自身を攻撃することなく)外敵だけをやっつける「抗体」をつくります。
ところが免疫系が酷使され続けて、
「自分と自分以外の敵を識別する力」に異常をきたすと、
自分自身を攻撃する「自己抗体」をどんどん作ることになってしまいます。
免疫異常
↓
自己と非自己を識別できなくなる
↓
自己を攻撃する「自己抗体」を作る。
まるで、本来国や国民を守るための自衛隊が狂って、国民を攻撃するのに似ています。
自己抗体にはたくさんの種類があるのですが、
それぞれの自己抗体が細胞や組織を壊していく、これが自己免疫疾患です。
免疫の狂いが原因です。
自己免疫疾患について、もっと詳しく知りたい方は
「自己免疫疾患」の項目を参考にして下さい。
漢方誠芳園薬局では、T3・T4・TSHの改善だけではなく
根本治療として自己抗体の正常化を目指します。
自己抗体を正常化することが、バセドウ病が治る。といえるからです。
漢方薬は抗甲状腺剤と併用してもよいものですので
まずは3ヶ月飲んでみて、バセドウ病の改善、すなわち
FT3・FT4・TSHや自己抗体の変化を見てはいかがですか。
バセドウ病の症状の改善は早いですよ。
早い人で3日以内、半数以上の人は1月で効果は見えています。
皆さん、『漢方の効き目って早いんだなぁ』って驚きはります。
お勧めは、免疫を良くするものと煎じ薬の併用です。
気になるお値段は1ヶ月 35,100円です。
煎じ薬だけの場合は1ヶ月 19,500円です。
漢方薬は病院のバセドウ病の薬と併用しても大丈夫です。
良くなってきてから、ほとんどの場合、医師が病院の薬を減らしてくれます。
詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。
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