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肝臓病、慢性肝炎、B型肝炎、C型肝炎、肝硬変


  
慢性肝炎(B型肝炎、C型肝炎)肝硬変などの
   肝臓病原因種類症状、と漢方治療法について述べます。

私たちの目標は、
   1、 B型肝炎はゼロコンバーションになること、
   2、 C型肝炎は、ウイルスと抗体が陰性になること、
   3、 肝硬変であっても天寿をまっとうすることです。

肝硬変では、  (詳しくは肝硬変の腹水治療をクリックして下さい)
線維化しつつあるものは改善し、新しく線維化しなくなること。
              (線維化して固くなった古いものは無理でも)
低下したアルブミンや血小板、コリンエステラーゼも、そしてリンパ球数を上げたい。

それと同時に、上部消化管の静脈瘤からの出血を予防すること。
血中アンモニアにも注意しつつ、そして、がん化を予防することも重要です。

まずは肝臓疾患について知識を深めてください。

肝臓病の原因は?

 肝臓病といえばアルコール性肝炎を連想する人が多いようですが、
 肝臓病の最も多い原因はB型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスの感染です。
 
 しかしながら肝炎ウィルスに接触しても、
 免疫力が十分にあれば感染も発症もしない可能性が高いのですから
 私は「免疫力低下」も肝臓病の原因、と主張したい。


 肝硬変の原因疾患を見ると、
 C型肝炎が62%、B型肝炎が15%、アルコール性肝炎が12%、
 C型肝炎とB型肝炎の重複肝炎が3%です。
 

 慢性肝炎の80%はウィルス性肝炎です。

A型肝炎の急性肝炎症状

 A型肝炎の原因は水・食物を介したA型肝炎ウィルスの感染です。
 国内での原因の多くは牡蠣の生食とされ、冬に多発します。

 潜伏期間は2-6週間、まれに劇症肝炎になることもあります。

 
38℃以上の発熱が特徴で、全身倦怠感、食欲不振、黄疸などが現れ
 自覚症状は1週間程度で軽くなり、ほとんどが1-2ヶ月で完治します。

劇症肝炎

 劇症肝炎は肝炎のために急激に肝細胞が死滅し機能が低下するもので、
 劇症肝炎と名付けたのは、急速に悪化し、死亡率も非常に高いからです。

 
 劇症肝炎の原因としては
 A型ウィルス肝炎は少なく、最も多いのはB型ウィルス肝炎です。

B型肝炎の急性肝炎症状

 B型肝炎は、B型肝炎ウィルスが血液を感染経路として発症します。
 
 B型肝炎の原因は母子感染、性行為、医療事故などによる
 B型肝炎ウィルスの感染で、初感染して発症する場合をB型急性肝炎といいます。
  
 潜伏期間は1〜6ヶ月。 劇症肝炎になることもあります。
 

 B型急性肝炎の症状は、まずカゼのような症状がでますが、
 A型肝炎のように高熱になることは少なく胃腸症状があります。
 
 とくに全身倦怠感・発熱・食欲不振・むかつき・嘔吐が著しい。
 
 黄疸を伴う時期には前駆期の症状はずいぶん少なくなり
 そして多くは黄疸がすこしずつへり、自覚症状も改善されてきます。

C型肝炎の急性肝炎症状

 C型肝炎はC型肝炎ウィルスが血液を感染経路として発症します。
 C型肝炎の原因は入れ墨、覚醒剤静脈注射の回し打ち、ピアス、医療事故
 などによるC型肝炎ウィルスの感染です。
 
 初感染して発症する場合をC型急性肝炎といいます。
 潜伏期間は30〜150日で、劇症肝炎になることもあります。
 
 C型急性肝炎で自覚症状のある人は20-30%程度と少なく、
 症状は他の肝炎とほぼ同様です。

B型肝炎キャリアとC型肝炎キャリア

 キャリアというのは、肝炎ウィルスを保有していても、
 肝炎は発症していない健康である人のことを指します。


 B型肝炎ウィルスの持続感染、すなわちB型肝炎キャリアと
 C型肝炎ウィルスの持続感染、すなわちC型肝炎キャリアの
 何割かの人が慢性肝炎へと移行します。

 
B型肝炎キャリアは比較的自然治癒しやすいのですが、
 C型肝炎キャリアは自然治癒しにくく、他のウィルス性肝炎と比べて
 慢性肝炎⇒肝硬変⇒肝臓がんへと比較的すすみやすいのが特徴です。

C型肝炎とインターフェロン

 インターフェロンの効きやすいタイプは、C型肝炎では2a型と2b型です。
 インターフェロンの効きにくいタイプは、日本人に多い1b型です。

 
 インターフェロンは、肝炎ウィルス量が少ないほど効きやすいという特徴があります。

慢性肝炎

 慢性肝炎は
 急性肝炎になって6ヶ月以上肝臓に炎症が持続するものとされます。
 
 
慢性肝炎の多くは、B型慢性肝炎とC型慢性肝炎です。
 慢性肝炎になるのは、B型肝炎ウィルスによるものが約30%、
 C型肝炎ウィルスによるものが約70%です。

慢性肝炎の症状

 B型肝炎でもC型肝炎でも慢性肝炎の初期では
 自覚症状はほとんどないか、あっても軽いことが多く
 
進行してはじめて全身倦怠感、黄疸などの症状がでてきます。


慢性肝炎、B型肝炎、C型肝炎、肝硬変の血液検査

 肝臓病の血液検査を大きく次の3つに分けます。
  

   @肝臓の細胞そのものがやられたときの数値が上がるもの。

     AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、そしてコリンエステラーゼ(CHE)です。
  
   A肝硬変の進行、すなわち肝臓の繊維化を表すもの。
     TTT、ZTT、P−V−P、W型コラーゲン、ヒアルロン酸、など
     また、AST(GOT)>ALT(GPT)となり全体的に数値は低くなる。
     血小板やアルブミン、リンパ球の数値の低下にも注意。
  

   B胆管系に異常があるときに数値が上がるもの

     代表がγ−GTP、ALP、LAPの3つです。

慢性肝炎(B型肝炎、C型肝炎)の漢方薬治療

 漢方薬治療では
 B型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスなどの外因によって分けるのではなく、
 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などの病態や個人の内因ごとに分けて考えます。

 肝胆の湿熱と考えるよりも、脾胃の湿熱と考えるほうが良いケースが多い。
 さらには熱ではなく寒のものがたいへん多いので、充分注意が必要です。

 ◇桂枝加芍薬湯
 ◇竜胆瀉肝湯
 ◇柴胡桂枝湯
 ◇補中益気湯
 ◇十全大補湯
 ◇柴胡桂枝乾姜湯 
 ◇真武湯

ウィルスと慢性肝炎

 B型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスは
 自分の力で生きていけないため、肝臓の細胞の中に侵入して「やどかり」 します。
 
 そして数百倍から数万倍に増殖し、肝臓の細胞を破壊し、
 近くの細胞に侵入することを繰り返します。


 このときにこわれた肝細胞からもれ出てくる酵素がAST(GOT)やALT(GPT)なのです。

 
この繰り返しによって肝臓が慢性の炎症状態になります。


C型肝炎・B型肝炎の治り方

B型肝炎やC型肝炎が急激に良くなるときには次のような順序を経ます。

免疫力が高まると、リンパ球の中でもとくにキラーT細胞が
肝炎ウイルスを非自己と認め、記憶してこれを排除します。

キラーT細胞は、寄生している肝細胞ごと肝炎ウイルスを撃退します。

このときにも肝細胞からAST(GOT)やALT(GPT)など酵素がもれ出てます。

 したがってB型肝炎やC型肝炎が急激に良くなる道すじで、
 GOTやGPTが急激に高くなって二倍や三倍までになることもあり、
 前もって説明していても現実にそうなるとビックリする人も当然いらっしゃいます。

 しかし、この数値が二倍や三倍になるのもほんの一時的ですので、
 次か、その次の検査ではストンと下がり、そこから快調に良くなっていきます。
 
 赤飯を炊いてお祝いをしても良いぐらい、喜ぶべき現象です。

 急激に上がり次にストンと下がるジェットコースターのような上がり下がりは、
 短期間のうちに終了しますので、一ケ月に一回の検査ではその一ヶ月の間に
 ジェットコースターの上がり下がりが知らないうちに済んでいることもあります。
 
 身体の症状ではほとんど変化は感じないことが多いです。

 このジェットコースターは一回で済む人がほとんどなのですが、
 二回三回とある人もいらっしゃいます。

            これらの現象は免疫力に関係しますから、
            年齢には関係なく40才でも70歳でも当然あります。

            また、この短い期間に肝硬変や癌になることはありません。
 
 B型肝炎やC型肝炎などのウィルス性肝炎治療のためには、
 「免疫力を強化してキラーT細胞を活性化する。
 その活性化されたキラーT細胞が肝炎ウイルスを排除する」 ことが重要です。


効果判定は重要

効果判定は非常に重要です。

慢性肝炎が良くなっている道すじでGOT・GPTが上昇している場合は、
GPTなどがピークの後はすぐにストンと下がっていくため
1ヶ月もあれば結果としてわかりますが、
上昇している時点で効果判定をできることが望ましい。

肝臓が良くなっている場合のほとんどは、まず身体の調子がよくなってきていること。

血液検査では、漢方治療を始める時点と比べてCHE(コリンエステラーゼ)、アルブミン、
総コレステロール、血小板などが少しでも上がっていること。
TTT・ZTT、LDHなどが少しでも下がっていること。 などが挙げられます。

 (肝臓が悪くなって肝硬変が重度になるとGOT・GPTは上がる力がなくなり、
  GOT・GPTの比率は逆転し、GOT・GPTの数値は低下する)


ウィルス性肝炎が治る道すじにある重要な問題点

現実に問題となるのは、漢方治療をしていてGOT・GPTが急激に上昇する最中です。

この時、慢性肝炎の経過をGOT・GPTだけで判定する習慣にある医師や患者さんは
肝炎が悪くなってしまったと判定してしまう恐れがあります。

ふつうGOT・GPTは、慢性肝炎が悪くなって上昇するからです。

残念ながら西洋医学では免疫を上げる手法がないため、
慢性肝炎が良くなってGOT・GPTが一時的に上昇するようなことは想定外なのでしょう。

だからGOT・GPTだけを見てしまう習慣になっているのだろうと考えます。

なぜ問題かといいますと、この時、肝炎が悪くなっていると判定して
GPTを抑えつけるような治療をしてしまうと、
その治療によって、肝心のKTリンパ球まで抑えつけてしまうためなのです。


これでは折角、頑張って上げた免疫力やKTリンパ球が下がってしまい
「元の木阿弥」になってしまいかねません。

肝臓疾患や免疫について知識を深めてください。

慢性肝炎の血液検査につきましては以下の検査値で充分ですので、
コピーしてお使いになっても良いかと思います。
お問い合わせの場合は、下記の表をコピーしてご利用ください。

 ■総蛋白・・・・・・・・TP      
 ■アルブミン・・・・・・ALB    
 ■総ビリルビン・・・・・T−Bill  
 ■AST(GOT)           
 ■ALT(GPT)           
 ■ALP      
 ■コリンエステラーゼ・・CHE  
 ■γ−GTP             
 ■総コレステロール・・・T−Cho   
 ■HDL−Cho           
 ■中性脂肪・・・・・・・T−G    
 ■血糖(空腹時)・・・・・BS    
 ■CRP               
 ■白血球数・・・・・・・WBC    
 ■血色素量・・・・・・・Hb     
 ■血小板数・・・・・・・PLT
 ■リンパ球(%)・・・・・Lympho 

















 
その他、正常値より高い、または低い検査値がありましたら別枠で記入して下さい。


肝硬変の症状

 肝硬変の症状は皮膚のくも状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、
 腹部の腹壁静脈怒張、腹水、下肢の浮腫などがあげられます。

肝硬変

肝硬変は十数年から数十年の長期持続感染による
肝臓での破壊と修復のための線維化の結果生じたものです。


肝硬変とは肝細胞が繊維化して固くなり、本来の働きが低下している状態で、
人体にとって悪いものを解毒する力も低下していますし、
肝硬変では血液の流れも悪くなっています。


  肝硬変が進行すると小腸から肝臓へ向かう門脈の血液は肝臓を通らないで、
  新しい血管でバイパス(側副経路)をつくって迂回して肝静脈へ行き、
  心臓へと流れていくことになります。

肝硬変のこの状態のときに、
高濃度のタンパク質やアミノ酸製剤をせっせと服用し続けるのはご注意下さい。

これらから変性したアンモニアが(肝臓を経由しないので肝臓で解毒されないで、
または肝臓を通っても解毒能が低下しているので)そのまま心臓へそして脳へと行き、
中枢神経障害をおこし意識障害に至るおそれがあるからです。
これが
肝性脳症です。

このような知識のない店では、進行した肝硬変にたいしても
高濃度のタンパク質やアミノ酸製剤を勧めることは案外あるものですから
くれぐれもご注意下さい。


肝硬変の漢方薬治療

肝硬変の治療のポイントは次のような点です。

1、 肝硬変の進行を遅らせ、肝臓がんになるのを予防する。
2、 血行不良やアルブミン低下による腹水の予防と治療。
3、 上部消化管などの静脈瘤からの出血の予防。
4、 肝性脳症の予防と治療。


肝硬変は、代償性肝硬変と非代償性肝硬変に分類されます。

代償性肝硬変
破壊された肝細胞がまだ少なく、残された肝細胞で必要な働きができている時期です。
破壊された肝細胞の働きを、他の肝細胞が代償していることから、
代償性肝硬変といわれます。
この時期から、さらに肝硬変が進行すると、次の非代償性肝硬変へと移行します。

   ◇補中益気湯 
 ◇竜胆瀉肝湯
 ◇十全大補湯
 ◇加味逍遥散
 ◇六味丸
 ◇駆瘀 血剤

 非代償性(期)肝硬変
破壊された肝細胞が多く、
もう残された肝細胞では必要な働きが十分にできなくなった状態です。

非代償性肝硬変に陥ると肝臓の機能が十分に働かないために、
全身に様々な症状が出てきます。
非代償性肝硬変により慢性肝不全になると
主に腹水、浮腫、消化管出血、黄疸、肝性脳症といった症状を示します。

  非代償性(期)肝硬変は代償性(期)の肝硬変と比べて難しいことが多いのですが、
  
漢方治療では、むやみに柴苓湯や五苓散などをいくのではなく
  虚証として対応するほうが有効なことが多いのです。

肝硬変、慢性肝炎の治療の実際

肝硬変や慢性肝炎の検査判定では
AST(GOT) ALT(GPT)だけをチェックするのではなく、
本当に肝臓がよくなるためにはコリンエステラーゼや
そして肝硬変に至っては血小板やアルブミンなどの
肝臓自身の改善を示唆する検査値のチェックも必要です。

私どもは、AST(GOT) ALT(GPT)を抑えるだけではなく
肝臓病が治ることを目標にしていますので
効果判定のために上記の検査値も重要視しています。

その点、漢方薬の効果はより早いように思います。


私は、漢方薬はエキス剤ではなく 煎じ薬をおすすめしています。
       煎じ薬は、
       ラーメンをつくる手鍋などに コップ3杯の水を入れ
       ティーパック(煎じ薬1日分)を入れ
       沸騰10分で出来上がりです。  簡単ですよ。
       1日分を2回か3回に分けて飲みます。


また、私の大好きな、免疫力が強くなることを期待できるものやミネラル、そして
肝硬変ではさらに、田七人参(田三七)エキスの併用をおすすめしています。

       このエキスははっきり言ってマズイです。 
       よく言っても 「苦みばしったいい味」 程度です。 でも。。。。。


気になるお値段は、煎じ薬が1ヶ月19,500円、
併用をおすすめしているものは、現時点での病態に対して最適のものをお薦めします。
金額的な問題がありますので基本的にはご本人に決めてもらっていますが、
1ヶ月分14,600円です。


病院の治療と併用しても大丈夫です。
まずは2〜3ヶ月飲んでみて、血液検査や体調の変化をみてはいかがですか。

                     詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。

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