漢方相談ベスト10 |
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いろんな病気 |
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糖尿病 |
糖尿病で1番大切なことといえば、私は合併症予防を挙げます。
合併症予防の要点は、血液を浄化し血管を健全に保つことです。
そのために大切なことは食事と適度な運動、そして「ごきげんさん」に生きることです。
その上でおすすめしているおクスリはあります。
糖尿病の主な合併症
糖尿病が原因で毎年1万人の人が失明し、
1万1千人の人が新たに人工透析を開始します。
壊疽による下肢の切断も1万人に及ぶそうです。
糖尿病の合併症は全身に及ぶのですが
そのうちの主なものを記します。
しかし、これらの合併症も予防できるのです。
〇糖尿病性網膜症
〇糖尿病性腎症
〇糖尿病性壊疽
〇神経障害
〇動脈硬化・高血圧・心臓病
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私は良くなってもらわないのがイヤなので
養生する意志のある人だけに、お世話をさせていただいています。
養生をしない人は、いままでの習慣や考え方がすこし間違っているのかもしれません。
例えば、運動不足の人が、毎日歩く習慣を身につけますと
身体だけでなく心まで好循環になって、心身ともに「ごきげんさん」で快適になります。
また、どっさり食べるよりも、空腹感を得てから適度の量をゆっくり味わうことが
食事を美味しく楽しめる極意ですし、人工の甘いものを遠ざけて、
自然食物の本来の甘味を求めると味覚も良くなります。
Q.なんだか糖尿病の養生って、糖尿病じゃない人でも身に着けたい
生活習慣なんですね。 アッ!それで「生活習慣病」っていうんですね。 |
そうなんです。「糖尿の食養生なんて、そんなひもじい生活なんてできない」って
思う人はいますが、じつは糖尿病の生活養生によって
人生がグレードアップするんですね。
糖尿病は、日常生活の1つずつを改善して
グレードアップすれば「一病息災」でいけます。
糖尿病の生活療法は、心身ともに健康な生活スタイルそのものですから、
それがそのままイキイキ充実した「ごきげんさん」な人生になります。
その努力に応援する「私どものおくすり」も「ごきげんさん」ですから
合併症も予防できることになります。
Q.できるだけ簡単に答えてください。糖尿病を一口でいうと? |
糖尿病を一口でいうと、血液中の糖が慢性的に多い病気です。
大きく分けると、インスリン注射をしないと生活にかかわる
「インスリン依存型」と
必ずしもインスリン注射を必要としない
「インスリン非依存型」の2つのタイプがあります。
日本では95%以上が「インスリン非依存型」です
このタイプの中でも2つに分けるとよいかと考えます。
それは「明らかな糖尿病」と「糖尿病予備群」です。
明らかな糖尿病とされるのは、
空腹時の血糖値が140mg以上、または食後の血糖値が200mg以上です。
(血糖値とは血液中のブドウ糖の量を示し、
1デシリットル中110mg以下を正常値とします。)
空腹時血糖値が110〜130で20〜30%、130〜140で約70〜80%の人が
すでに糖尿病といえる状態になっています。
これらを糖尿病の軽症期といい、10年20年をへて明らかな糖尿病に至ります。
「この年まで糖尿病ではなかったからもう安心」とも言えません。
40代よりは50代、50代よりは60代、70代と年を重ねるほど発症率は高くなります。
でも生活面の管理をきちんとしていれば、明らかな糖尿病になることは必ず防げます。
この時期は、20代前半の時と比べて体重が10%増えていることが多いくらいで、
一般に「症状がないのが症状」といわれるほど無自覚、無症状なのです。
そのため病気に気付かず、ひどくなって合併症がおこってから
糖尿だったと気づくことが多いのも問題なのです。
この時期には明らかな糖尿病の時期とは異なり、インスリンの分泌は増えています。
Q.ブドウ糖をを処理するインスリンが増えれば
血糖値は高くならないんじゃないんですか? |
そうです。ここが大切なのですが、インスリンが働きにくい体内環境になるため、
インスリンがより多く分泌され血中インスリン量が異常に多くなります。
この状態を「高インスリン血症」といいます。
この状態が10年15年と経過するうち、血圧が高くなり、血中中性脂肪は増え
総コレステロール値もいくらか高くなります。
逆に善玉コレステロール(HDL)は少なくなり、
動脈硬化の進み方が普通より10年早くなります。
糖尿病の合併症は空腹時血糖が140を超えて5年10年たってからが多いのですが、
動脈硬化はこの糖尿病の軽症期からすでに始まって入るのです。
この時期から、狭心症や心筋梗塞
そして脳卒中の原因が始まっているかもしれません。
Q.糖尿病予備群のときから合併症予防が必要なんですね |
そのとおりです。そしてこのインスリンの多い時期に、一般の糖尿病ののみ薬、、
インスリンを増やす薬を服用すると低血糖の危険がありますのでご注意下さい。
Q.では「明らかな糖尿病」のときと「糖尿病予備群」とでは
食養生も異なるのですか? |
はい。どちらも食べすぎないことは大切ですが、
「明らかな糖尿」と異なり、「糖尿病予備群」では糖質は普通に食べても良いのですが、
動物性脂肪の多い食事を避けて脂肪の量をへらすことを心がけて下さい。
糖尿病の漢方薬治療としては、
わたしは主に合併症予防(血液の浄化と血管の強化)をおすすめしていますが、
合併症が起こったときには
次のような状態に分類して漢方薬を使い分けて対応します。
1.口渇のあるとき
2.肥満・高脂血症・動脈硬化
3.網膜症
4.腎症
5.神経障害
詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。
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